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ウォルマートの特徴

ウォルマートの特徴とするところは以下の通りである。(1)低価格路線の小売業である(エブリティーロープライスで顧客本意の返品制を認める)。(2)メーカーからの直取引(買取り)。(3)有名ブランドがずらりと陳列されている。(4)絶えず時代を先取りし、消費者ニーズをつかむ経営戦略を持っている。(5)商品管理に1Tを駆使、徹底した情報システム、物流システムが完備されている。ウォルア−トのSCMにはベイカー・アパレループロダクト&ギャンブル、パシフィック、ホールマーク、ピローテックなど、これら最強のメーカーとのパートナーシップを締結し、完璧とまで言われている。とくに、アパレルに他を寄せっけない戦力をもつベイカーとの繋がりは強力だ。良いものが安く手に入るだけではない。客に対しては、例えばあいさつで迫ってくるようなところが特徴だ。日本への上陸に際して、最大の打撃を受けるのは、国内スーパーマーケットのみならず、ユニクロであり、無印良品などのSPAだろう。

現場主義に重点をおいている

なぜ、素材メーカーと糸の開発から手がけているのか。素材メーカー側としては若い女性に人気のあるフランドルからの最新トレンド情報を得られるだけでなく、メーカーの商品開発に役立つというメリットがある。市場で先行させ、フランドルの素材を他社に販売することも可能だからである。フランドルとしては必要な生地メーカーに依頼するならリスクの低減にもなる。とくにQRシステムで必要なとき、必要な量を確保できるというメリットもある。しかもQRによると通常縫製するために工場に投入するのに約一ヶ月を用するのが、QRにより最短で一〇日で納入できるというメリットがある。さらに同社の基本は店舗が第一。社員一人らが小売業のオヤジという意識で仕事している。これはファイブフォックスのコムサ文化を実践している。そのように現場主義に重点をおいているので上司の人ほど店回りをする。店舗は(1)三菱商事との提携による販飾、生活雑貨の店「インエ」(売場二(五平方メートル小型店)、(2)生活提案型店舗「フランドルシティ」、(3)服飾、生活雑貨を主体にした大型店。これら三パターンの展開である。

「欲望という名の電車」のマーロン・ブランド

タイミングを見計らったように登場したのが、「欲望という名の電車」のマーロン・ブランドだ。時代は、第二次大戦が終結した6年後の1951年。アメリカ人が、戦争の疲幣から立ち直り、カジュアルなライフスタイルの構築に入りかけたときである。作者であり、映画の脚本も兼ねたのは、当時のアメリカ屈指の劇作家テネシー・ウィリアムズだ。ブロードウェイから抜擢された新人のロン・ブランドの相手役は、世界的名優ローレンスーオリヴィエを夫にもち、「風と共に去りぬ」(1939)でアカデミー主演女優賞を獲得したヴィヴィアンーリー。物語はブロードウェイで大ヒットした作品で、世界への発信としては、これでもかこれでもかというお膳立てである。その新人に、アメリカの思想そのものをまとわせる。Tシャツとスタジアムジャンパー、スポーツシャツとサスペンダー(サスペンダーは英国生まれだが、マーロン・ブランドのサスペンダーは、幅の太いアメリカの労働者階級が身につけたものである)、タンクトップとジーンズのコーディネイトだ。映画ならずアメリカの自由、つまりカジュアルそのものの、大衆へのプレゼンテーションとしては絶好の道具立てである。